音声機能や、言語機能、聴覚機能、食べる機能に障害のある人に、その機能の維持と向上を図るため、言語訓練等の訓練や検査、助言、指導などの援助を行います。
(1)評価
問診などにより患者さんの状態や障害の度合いを調べ、コミュニケーション機能に関する問題点を明らかにします。
(2)プログラム作成
医師の診断やカルテ、検査結果などにあわせて治療方針を決め、一人ひとりに合わせたプログラムを作成します。
(3)プログラムの実施
患者さんに対して、プログラムに関する指導を行います。神経や筋力に問題がある「運動性構音障害」の人に対しては、口を動かすための筋力トレーニングを行います。「失語症」の人に対しては、読み書きのプリントやイラスト付きのカードなどを使い、言葉を引き出す練習を行います。 「聴覚障害」の人に対しては、補聴器や点字器など用いた練習を行ったり、補聴器や人工内耳といった補助器の使用方法の指導なども行います。「嚥下障害」の人に対しては、障害の程度に応じて、口を開ける、物を噛む、飲み込むといった練習を行い、適切な食事内容や食事方法の指導なども行います。