医師の指示のもとに、障害者の身体運動機能や精神心理機能の改善を目指し、農耕・畜産・園芸・手芸・木工などその人に合った作業の指導を行う、リハビリテーションの専門職です。 occupational therapist(OT)とも呼ばれます。
また、音楽療法士や園芸療法士などの民間資格が誕生しているように、作業療法に対する社会的ニーズは上昇しています。
(1)プログラム作成
リハビリを受ける人一人ひとりの症状や、本人の取り組みたい課題などを聞き、その人にあったプログラムを作成します。
(2)リハビリテーションの実施
リハビリテーションを行い、身体機能・高次脳機能の向上や生活技能・社会技能の向上を目指します。
① 身体機能の向上
関節の動きを滑らかにして筋力を増大させ、感覚機能を改善させることで、日常生活で求められる運動能力の向上を目指します。
② 高次脳機能の向上
時間や物の把握や周囲の状況認識、動作の手順など、日常生活に必要な能力の向上を目指します。また、利用者が知的障害者の場合は、レクリエーションなどから情緒面にも働きかけ、感情表現の発達を目指します。
③ 生活技能の向上
食事や着替え、入浴、洗顔などの身辺動作や家事動作など、日常生活をおくる上で必要な動作の訓練を行います。また、手工芸や粘土細工、楽器演奏などの作業を行うことで、身体機能の向上を目指します。
④ 社会技能の向上
現実的な活動を通じて、社会に適応できるように、利用者の持っている能力を最大限に引き出します。
ロールプレイなどを通じて、仕事や社会生活に必要な問題解決能力、学習能力及び対人関係能力を向上させ、自立生活や職場復帰することを目指します。